2012年02月21日

聖トーマス教会合唱団の元団員、ソリストのシュテファン・カーレにインタビュー

現在、韓国ツアー中の聖トーマス教会合唱団。
元団員で今回はアルト・パートでソリストとして参加するのシュテファン・カーレにインタビュー。
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聖トーマス教会合唱団はいつ退団されたのですか?
カーレ:2011年の夏に卒業しました。

現在はどの様な生活をされていますか?
カーレ:2011年の春に進学を考えていたバーゼルの音楽大学で試験に受かり、今はそこで歌手になる勉強をしています。

今回マタイのアルト・パートを歌いますが、カウンター・テノールとしての勉強をしている、ということですね?
カーレ:はいそうです。

普通にしゃべる声は男性の大人の声なのですね。歌う時は声が高いままなのですか?
カーレ:そうなんです。14才くらいのときに声変わりが始まったのですが、合唱団の中で歌う時の声はいつまでたっても低くならなくて、これが自分の声域だと気づいたのは16才の頃でした。

今回のツアーで「マタイ受難曲」のソリストを務めることはいつ頃決まったのでしょうか?
カーレ:昨年の夏にカントールのビラー先生に言われました。とても光栄に思いましたが、「マタイ受難曲」のアルトを歌うのは今回が初めてです。

「マタイ受難曲」のデビューなんですね!退団されてからの聖トーマス教会合唱団との共演はありましたか?
カーレ:実は2011年の3月に合唱団の香港公演がありましたが、まだ合唱団の一員でありながら、そのときはじめてロ短調ミサのアルト・ソロを歌いました。

合唱団の一員で歌うのとソロを歌うのとはどう違いますか?
カーレ:合唱団の一員として歌うときは90人のメンバーと一緒に歌うことがただ楽しい。でもソロはやはり全然違いますね。一音一音歌詞の持つ意味とその表現をどうするかとても神経を使います。

合唱団を卒業し、ソロの道を進むにあたり、ビラーさんはどんな助言をしてくださいましたか?
カーレ:自分は特に女性パートを歌うので、女性の心情をどう表すかが常に課題です。そして歌詞の意味を歴史的・文化的背景から深く捉える必要があります。ビラー先生のリハーサルはそのようなことにも及びました。

今回のツアーに参加してみて自分が合唱団のメンバーでいた時と何か変わっていますか?
カーレ:やはり、ソリストとしての自覚が芽生えてきたように思います。小さな後輩たちと一緒にいるより、大先輩のほかのソリストたちと一緒に行動していますし(笑)。

過去の日本公演にも参加していましたよね?
カーレ:はい。2004年と2008年に参加しました。特に2004年のときは入団してまだ2年目での大きなイベントだったのですごくよく覚えています。
そして今回ソリストとして日本を訪れることは自分にとって大きなステップになると思います!

聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団
≪J.S.バッハ:マタイ受難曲≫ 
2012年2月28日(火)18時30分開演 東京オペラシティ
コンサートホール
2012年2月29日(水)18時30分開演
サントリーホール
2012年3月1日(木)18時30分開演 サントリーホール

<ソリスト>
ウーテ・ゼルビッヒ(ソプラノ) Ute
Selbig(Soprano)
シュテファン・カーレ(アルト) Stefan Kahle (Alto)
マルティン・ペッツォルト(テノール/
福音史家) Martin Petzold (Tenor / Evangelist)
クリストフ・ゲンツ(テノール) Christoph Genz
(Tenor)
マティアス・ヴァイヒェルト(バス) Matthias Weichert
(Bass)
ゴットホルト・シュヴァルツ(バス) Gotthold Schwarz (Bass)

詳しい公演情報はこちらから


posted by JapanArts at 11:16 | 聖トーマス教会合唱団 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

掲載情報(スポーツニッポン)[聖トーマス教会合唱団]

*2012月1月29日 スポーツニッポン 『クラシックコンシェルジュ』
WEB版でご覧になれます。
posted by JapanArts at 11:32 | 聖トーマス教会合唱団 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

ゲオルク・クリストフ・ビラーへのインタビュー【その2】マタイ受難曲について

聖トーマス教会合唱団の指揮者でトーマス・カントールのゲオルク・クリストフ・ビラーへのインタビュー【その2】

Thomanerchor_flyer.jpgマタイ受難曲は西洋音楽史における1つの頂点であると語られることが多いですが、ビラーさんにとってこの作品の特別なところを教えてください。
 マタイ受難曲は、多くの点で特別です。伝達内容の豊富さもそうですが、作品の構成も他の受難曲と違います。1729年、バッハは二つの合唱から成る形でこの受難曲を作りました。ここでは、「シオンの娘」と「信ずる魂」という二つのグループ間で対話をさせているのです。それは「来たれ、娘たちよ、われと共に嘆け」の冒頭からそうで、続いて「見よ」「だれを?」という対話がやってきます。おそらく1729年バッハがコレギウム・ムジクムを引き継いだ後、合唱とオーケストラをそれぞれ二つにする構想が浮かんだのだと思います。それが全体を通して貫かれます。現存しない1727年の初稿版は、おそらくまだ二重合唱の構成にはなっていなかったでしょう。この多重構成は、非常にモダンといえると思います。
 それに加えて、バッハは「おお神の子羊」のコラールを歌うグループを二つの合唱から離れたトーマス教会の祭壇に置きました。他にも、あるアリアは第1オーケストラだけだったり、それに第2オーケストラが加わったり。群衆を表すトゥルバも二つの合唱で歌われます。レチタティーヴォでのイエスの声には弦楽器による光背が付けられています。そしてまた信徒共同体の声であるコラール、二つの合唱による民衆の合唱へと続く・・・巨大な構成です。しかし、この作品の中心となるのは(マタイ受難曲で明確な中心を探すのは難しいのですが)、私が考えるに「愛よりしてわが救い主は死のうとしておられます」というソプラノのアリアです。フルートと2本のイングリッシュ・ホルンというごく小さな編成。それまでの群衆のシーンから、突然静寂が支配します。このアリアこそが、マタイ受難曲におけるもっとも重要なメッセージだと私は思います。

キリスト教を信仰していない日本人でも、この作品を理解し、また楽しむことは可能でしょうか?
 ええ、それは大丈夫です。一つには、何より音楽が巨大で内容豊かなことです。バロック音楽では記念碑的な規模といえるでしょう。記念碑的といっても、例えばワーグナーのような巨大さとは違い、はるかに室内楽的です。ただ、二つの合唱とオーケストラという編成はバロック音楽としては巨大で、長さの面からもおそらくこれ以上の作品はないでしょう。
 もう一つ、この作品は宗教の垣根を越えて、人間にメッセージを語りかけてきます。例えば、先ほどお話ししたアリアで言いますと、「愛」、つまり他者に顔を向けること、連帯や同情。これが「マタイ」の中心テーマなのです。

マタイ受難曲の中で、ビラーさんが特に敬愛して止まないアリアやコラールがあれば挙げていただけないでしょうか?
 例として、イエスの死の直後に歌われる「Wenn ich einmal soll scheiden」(いつの日かわれ去り逝くとき)というコラールを挙げたいと思います。非常に静かで、音量も小さい。バッハは音量の指定を楽譜に書いているわけではないけれども、ここはそうでなければなりません。起きた出来事、つまりイエスの死を前に心打たれたのであれば、人は静かになります。「マタイ」全体を通しても、魔法にかけられたような瞬間です。
 ここには、人間の精神としてあるべき一つの姿があります。キリスト教を信仰していない人でも、「いつの日かわれ去り逝くとき」というこのコラールによって自分の死を思い、またキリストが死後にわれわれに示したことを思うと、死は終わりではない、恐れるべきものではないことを知るのではないでしょうか。

ビラーさんの最近のCDではソプラノやアルトのソロに合唱団のメンバーを起用することが多いようですが、マタイ受難曲についてはどのようにお考えですか?
 バッハの時代の慣習に倣って、今回の日本ツアーでの「マタイ」も最初はソロ・ソプラノにボーイ・ソプラノを起用しようと考えたのですが、ホールが大きいことやこのパートの技術的な難度などから判断して、ソリストのウーテ・ゼルヴィッヒに歌ってもらうことになりました。アルトのソロに関しては、アルトゥス(カウンターテナー)のシュテファン・カーレが歌います。彼は昨年夏までトマーナコアのメンバーで、ソロパートの歌唱も素晴らしいものがありました。

マタイ受難曲を指揮する上で、ビラーさんが目指していらっしゃることは?
 「マタイ」はとにかく巨大な作品で、あらゆる表情、特色がこの中に盛り込まれています。ある曲はとてもドラマチックに、またある曲は極めて柔和に、という具合に。そして多くの問いかけとそれに対する答えがあります。そういった音楽上の要求全てを満たさなければなりません。

1990年以降だけを見ても、聖トーマス教会合唱団の来日は過去5回、今回が6回目です。聖トーマス教会合唱団、そしてバッハの音楽は、なぜ日本でこれほど愛されるのでしょうか?
 私が思うに、日本の方々は(ドイツ人もそうですが)構造と規律に対する感覚を強く持っています。同時に、その構造と規律の中に、いきいきとした活力を見いだそうとします。また、質や深みに対して求めるレベルも高い。それらを全て満たすのがバッハの音楽で、日本の皆さんがバッハに熱狂される理由もそこにあるのではないでしょうか。

昨年3月の大震災の後、多くのコンサートで冒頭にバッハの「G線上のアリア」が演奏されました。聴衆の多くが涙を流していたと聞いています。今回の日本ツアーでビラーさんが期待されていること、また音楽を通じて日本の聴衆に届けたいと思われることは何でしょうか?
 東日本の大震災以降、さまざまな情報が流れまた錯綜する中、合唱団の子供たちを日本に送る用意ができているか、私は彼らの親に尋ねました。彼らの過半数が反対していたら、今回のツアーは不可能だったでしょう。私は皆さんの前で、「(ツアーに行くことで)私たちが日本人の友人であるという意思表示をしたい。太陽が出ている日々だけでなく、太陽が出ていない日、つまり困難な時に手を差し伸べてこそ真の友人であると思う」と言いました。音楽というものは、言葉とは全く違った形で人間を慰める可能性を持っています。力にもなり得ます。私たちは今回の日本ツアーでそのことを示したいと思うのです。

インタビュー・構成:中村真人(ベルリン在住)


昨年の12月31日、合唱団はこのバッハの「G線上のアリア」を合唱にアレンジして、日本の友人の皆さまのために特別に歌いました。
ビラーさんは、誰もが知るバッハのメロディーを、「私たちに平和を与えたまえ」(Dona nobis pacem)という歌詞に乗せて歌おうと考えたのです。



聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団

2012年2月28日(火)18時30分開演 東京オペラシティ コンサートホール
2012年2月29日(水)18時30分開演 サントリーホール
2012年3月1日(木)18時30分開演 サントリーホール

J.S.バッハ:マタイ受難曲

<ソリスト>
ウーテ・ゼルビッヒ(ソプラノ) Ute Selbig(Soprano)
シュテファン・カーレ(アルト) Stefan Kahle (Alto)
マルティン・ペッツォルト(テノール/ 福音史家) Martin Petzold (Tenor / Evangelist)
クリストフ・ゲンツ(テノール) Christoph Genz (Tenor)
マティアス・ヴァイヒェルト(バス) Matthias Weichert (Bass)
ゴットホルト・シュヴァルツ(バス) Gotthold Schwarz (Bass)

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2012年01月20日

ゲオルク・クリストフ・ビラーへのインタビュー【その1】聖トーマス教会合唱団について

聖トーマス教会合唱団の指揮者でトーマス・カントールのゲオルク・クリストフ・ビラーへのインタビュー【その1】
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 聖トーマス教会合唱団は2012年に設立800周年を迎えます。たくさんのお祝い行事も予定されているようですが、そもそもこの著名な少年合唱団はどのような経緯で生まれたのでしょうか?
 1212年、ライプツィヒにアウグスチノ派聖堂参事会修道院が設立されました。そこに生活した人々は、礼拝の段取りを整えようとし、同時に合唱団を設立しました。これが今日の聖トーマス教会合唱団(トマーナコア)の誕生の瞬間です。彼らは、物を運んだり、鐘を鳴らしたりするミサの待者の務めを担いました。カトリック教会には、「女性は教会では黙すべし」という聖パウロが定めた掟があったため、司祭のみならず、教会音楽を司る者も男性でなければなりませんでした。そこで、ソプラノとアルトの声部を少年が担うことになったのです。ドイツでは一般的ではありませんでしたが、イギリスにはアルトゥス(カウンターテナー)という声部もありました。
 当時、そのような少年合唱団は学校や教会の至るところにありました。イギリスでは今も変わりません。ドイツでは1517年以降の宗教改革に伴い、その多くは解体されましたが、ライプツィヒにおいて市がこの合唱団を引き継いだため、存続されることとなりました。トマーナコアは、トーマス教会だけでなく、ニコライ教会、新教会、ペトリ教会など市内の他の教会でも歌っており、市はそのために存続させたのです。
 合唱団の少年には食事や泊まる場所を与えられました。そのことは貧しい家庭出身の子供にとっては大きな意味を持ちました。食事が与えられ、また付属のトーマス学校で優れた教育を無料で受けることができたのです。彼らは通りに出てコラールを歌い、お金を稼ぎました。1409年にライプツィヒ大学がトーマス修道院で創設されましたが、大学とのつながりもあったことから、教師の多くは大学の教授で、トーマス学校はその当時から名門学校だったのです。

ビラーさんご自身、1965年から74年までトマーナコアに所属され、また1992年からはカントールとしてこの合唱団を率いていらっしゃいます。ビラーさんの人生にとって、トマーナコアとはどういう存在でしょう?
 今でもよく覚えているのですが、私が1965年にトマーナコアに入って最初に歌ったのは、バッハのモテット「イエスよ、わが喜びよ」でした。私はその音楽に魅了され、敬愛の情を抱きました。自分が演奏する側の真っただ中にいたのですから、それは素晴らしい経験でした。ただ、もう一方にあったのは、ホームシックでした。それでも私は合唱団にそのまま残り、後年ソリストとして戻ってきて何度も共演し、今は指揮をしています。トマーナコアは私の人生を決定付けました。この合唱団にはずっと魅了されてきましたが、常に喜びの気持ちばかりだったわけではありません。

この合唱団との長い活動の中で、特に感銘を受けられた音楽体験は?
 バッハの受難曲を演奏する時です。バッハの音楽が偉大というだけでなく、そこには今でも現代人の心に訴えかけるメッセージがあるからです。ヨハネ受難曲然り、マタイ受難曲然り。

トマーナコアは9歳から18歳まで約100人の男の子から成り立っています。その母体であるトーマス学校で彼らがどんな日常生活を送っているのか、少しお話いただけますでしょうか?
 トマーナコアのメンバーは最初トーマス学校に通うわけですが、午前中は授業を受けます。演奏旅行などの関係で、時には短い時間の中で多くのことをこなさなければなりません。午後は、各自の宿題をこなしたり、楽器や歌のレッスンを受けます。その後は合唱のパート練習、最後に全体練習があります。毎週金曜日の夜と土曜日の午後はトーマス教会で歌います。祝日と日曜日には礼拝があります。
 生徒は大部分がライプツィヒとその周辺の出身で、ドイツの他の州から来ている子も何人かいます。彼らは学校に隣接したアルムナートと呼ばれる寮に住み、それぞれの部屋では年長の子と年少の子が6〜8人で一緒に生活します。そこで日常に関する教育をお互いにし合うのです。

子供たちはどのぐらいの頻度で親に会えるのでしょうか?
 水曜の夜、週末などです。ただ、子供たちの方で何も問題なければ、親が訪れる回数は少なくなります。家が遠い場合は休暇期間中だけという風に。夏と冬に長期休暇はありますが、今回のように演奏旅行で短くなることもあります。

子供たちにとってはなかなか大変そうですね。先ほどビラーさんが「楽しいことばかりではなかった」とおっしゃっていたことがわかる気がします。トーマス学校はいわゆるエリート学校と呼んでいいでしょうか?
 そうですね。私たちは何よりコンサートの舞台や教会で毎回高い成果を示さなければなりません。また、昔に比べて高い声を保てる時間が長くありませんので、子供たちにとっては大変ことです。昔は声変わりが15歳ぐらいでやって来ましたが、今は遅くても13歳と早まっていますから。

聖トーマス教会のカントールとして、また教育者として、ビラーさんの哲学は?
 お答えするのはなかなか難しいですが、私の中で一つ哲学と考えているのは、システムを何も持たないということです。そう言うと悪く聞こえるかもしれませんが、私なりの意図がありまして、それは好奇心と覚醒です。常に違うことをやって驚かせる、同じことをやりながらも少しずつ変えていく。熟考した上でやるのではなく、私はその場で思い浮かんだことを即座に実行します。もちろん、「正しい音程で!」とか、「そこはもっと正確に!」ということは何度も言いますが、ルーティン・ワークに陥らないよう、毎回やり方を変えるのです。それによってうまくいくこともあります。
 もう1つ大事なことは、バッハが書いた音楽をきれいに響かせるだけでなく、そのテキストに込められたメッセージを伝達することです。私たちはバッハの作品を育成することを大事な任務と考えています。もちろん、バッハ以前にも以後にも素晴らしい作曲家がここで活躍しましたから、彼らの作品も演奏しますが。

今年の創設800周年のハイライトをいくつかご説明いただけますか?
 いくつものテーマやハイライトがありますが、その一つは、800周年のために書かれた一連の祝祭音楽です。本来ならば今日(1月6日)の礼拝で、ソフィア・グバイドゥーリナの作品が初演されるはずだったのですが、作曲家の病気によりキャンセルになり、通年通り「クリスマス・オラトリオ」の第6部を演奏しました。復活祭には私の新作、精霊降臨祭にはヘンツェの新作が、宗教改革祭ではハインツ・ホリガー、クリスマスにはオーストラリア出身の作曲家ブレット・ディーン、来年1月にはグバイドゥーリナの代わりとしてペンデレツキの新作のミサが初演されます。
 それ以外に、計4回の祝祭週間があります。3月には、ドレスデンの聖十字架教会合唱団、レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊、ケンブリッジ・キングス・カレッジ聖歌隊という著名な少年合唱団がライプツィヒにやって来て、合同で歌います。また、7月にはバッハ音楽祭、9月にはトーマス学校、10月末にはトーマス教会を舞台にして、それぞれ1週間の祝祭週間が行われます。

ビラーさんは大バッハから数えて16代目のトーマスカントールだそうですね。トマーナコアの伝統をどのように受け継ごうとされているでしょうか?
 先ほどもお話ししましたが、音楽はただの娯楽ではなく、伝達内容を持っています。バッハや歴代のトーマスカントールの遺産を正しく伝えること、これが1点。もう1点は、今年初演される祝祭音楽のように現代の音楽を取り上げることも大切と考えています。バッハのカンタータにしても、私たちは同時代の音楽として日曜の礼拝で奏でてきたわけですから。
 また、将来のことを考えて私たちは「フォールム・トマーヌム」という育成組織を作りました。これは、コンサートや礼拝だけでなく、多くの方に参加していただく対話の場です。作品の解説をしたり、一緒に歌ったり、私たちの仕事の過程に飛び込んでもらったり、というように多くの催しを企画しています。


Thomanerchor_flyer.jpg聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団

2012年2月28日(火)18時30分開演 東京オペラシティ コンサートホール
2012年2月29日(水)18時30分開演 サントリーホール
2012年3月1日(木)18時30分開演 サントリーホール

J.S.バッハ:マタイ受難曲

<ソリスト>
ウーテ・ゼルビッヒ(ソプラノ) Ute Selbig(Soprano)
シュテファン・カーレ(アルト) Stefan Kahle (Alto)
マルティン・ペッツォルト(テノール/ 福音史家) Martin Petzold (Tenor / Evangelist)
クリストフ・ゲンツ(テノール) Christoph Genz (Tenor)
マティアス・ヴァイヒェルト(バス) Matthias Weichert (Bass)
ゴットホルト・シュヴァルツ(バス) Gotthold Schwarz (Bass)
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2012年01月05日

ウィーン少年合唱団2012年「今年の歌」決定!

皆様からいただいた多くのリクエストの中から、「今年の歌」は以下の通り決定致しました。

坂本九
・上を向いて歩こう(Aプロ)
・見上げてごらん夜の星を(Aプロ)
・心の瞳(Bプロ)


その他の曲目も決定しています!
詳しくはこちらをご覧ください。

posted by JapanArts at 12:02 | ウィーン少年合唱団>2012年:ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月12日

“天使の歌声”ふたたび![ウィーン少年合唱団]

500年以上(1498年創設)の歴史を持ち、ウィーンの“音楽大使”として世界各地でツアーを行う「ウィーン少年合唱団」。1955年の初来日以来、名実ともに世界トップの人気合唱団として“天使の歌声”を日本各地に届けてまいりましたが、2011年は、3月11日の大震災による福島原発事故を懸念し、来日が叶いませんでした。
 しかし来年2012年は、多くのファンの方々の声に応えて、ついに来日が決定いたしました!
ウィーン少年合唱団理事会のProf.ワルター・ネティッヒ会長より、2012年の日本公演について、双方の良好な協力関係のもとに、ツアーの成功を楽しみにしています!とのメッセージが届きました。

そして今回も、2012年の日本ツアーでは「今だから聴きたい今年の歌」を皆様から募集します。
ご応募された方の中から抽選で5名様にウィーン少年合唱団グッズをプレゼントさせていただきます。
どうぞふるってご応募下さい。
応募の詳細はこちらから

応募締切: 2011年12月24日(土)〔当日消印有効〕 
曲目発表: 2011年1月(ジャパン・アーツWEBページ上で発表) 
当選発表: 厳選なる抽選の上、プレゼントの発送をもってかえさせていただきます。 

近年の「今年の歌」(参考)
2008年「千の風になって」(作曲:不詳、作詞・日本語訳詩:新井満)
2009年「手紙〜拝啓 十五の君へ」(作詞作曲:アンジェラ・アキ)
2010年「ウィ・アー・ザ・ワールド」(作詞作曲:マイケル・ジャクソン&ライオネル・リッチー)
      「世界に一つだけの花」(作詞作曲:槇原敬之)

posted by JapanArts at 12:12 | ウィーン少年合唱団>2011年:ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月28日

聖トーマス教会合唱団、来日宣言!

日本の皆さまへ

 来年(2012年)、聖トーマス教会合唱団は創立800周年を祝ってドイツ内外でたくさんのコンサートとイベントを行います。その中のハイライトであり、特別なイベントが2012年2月から3月にかけての日本ツアーです。3月の大地震によって、特に東日本は深刻な被害を受け、多くの人命が奪われてしまいました。ですから、私たちは尚さら、来年日本に行くことにこだわり、私たちと日本の皆さまとの“連帯”という灯火(ともしび)に、改めて火をともさせていただきたいと思います。この日本ツアーを行うことによって、1975年以来の数多くの素晴らしい日本ツアーで育まれた、私たちの皆さまに対する親愛の気持ちをお伝えできたらと思います。

 私たちは再び招かれ、日本に行くことを大変楽しみにしています。

敬具

聖トーマス教会 トーマスカントール:ゲオルグ・クリストフ・ビラー
聖トーマス教会合唱団 総裁:Dr.シュテファン・アルトナー
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2011年11月24日

11月23日の演奏プログラムとアンコール曲

11月23日(水・祝)に東京オペラシティコンサートホールで、モスクワ合唱団の東京2回目のコンサートが行われました。
17日は世界初演をしたギア・カンチェリの「アマオ・オミ ―無意味な戦争」など合唱団のアカデミックなプログラムで話題となりましたが、23日の公演は哀愁漂う、はたまた力強いロシア民謡をお届けいたしました。
この公演はチケットが売り切れとなり、満場のお客様とともに素晴らしいコンサートとなりました。
(お聴き頂くことが叶わなかったお客様には申し訳ございませんでした。)
当日、演奏者の都合により演奏曲目の順番等に変更がございましたので、改めてましてこちらに掲載いたします。

国立モスクワ合唱団 芸術監督・指揮:ウラディーミル・ミーニン
共演 バラライカ:北川翔 アコーディオン:大田智美
合唱指導:エカテリーナ・エメリヤノヴァ(ロシア功労芸術家):ユーリ・ボガティリョフ
ピアノ伴奏:エレーナ・イリーナ

2011年11月23日(金) 14:00東京オペラシティコンサートホール

【第1部】
G.スヴィリードフ:  合唱のためのコンツェルトより「哀歌」 (2011年3月の震災犠牲者の霊に捧げる)
ロシア民謡:  ああ、私の庭よ” 3’25”
ロシア民謡:  ターニャ、タニューシャ (女性三重唱) 
  ナタリア・バカノヴァ(ソプラノ)、ヴィクトリア・ワクスマン(ソプラノ)、ガリヤ・チャヴァニナ=ワレエヴァ(メゾ・ソプラノ) 
ウクラナイナ民謡:  誰の馬がいるのか (男声四重唱)
  ヴィタリー・セレブリャコフ(テノール)、セルゲイ・ゴージン(テノール)、アレクセイ・コリツォフ(バリトン)、アンドレイ・クルィジャノフスキー(バス)
ロシア民謡:  鐘の音は単調に鳴る/ソリスト:ボリスラフ・モルチャノフ(テノール)
古いロシアのワルツ: アムール河の波/ソリスト:アルベルト・シトジコフ(テノール)
A.ボロディン:  歌劇「イーゴリ公」から、合唱「風の翼に乗って飛び行け歌よ」  (ダッタン人の踊り)


〜バラライカ、アコーディオン演奏〜

ロシアン民謡: 月は輝く
A.アリャビエフ: うぐいす
M.ジャール: 映画「ドクトル・ジバゴ」より、ララのテーマ
A.ハチャトリアン:剣の舞

G.スヴィリードフ:  三つのクールスク県の古い歌
   「乙女はドナウ川近くを歩む」
   「ナイチンゲールがカッコウをそそのかした」
    ソリスト :エレーナ・グリダソヴァ(メゾ・ソプラノ) イリーナ・ニコリスカヤ(メゾ・ソプラノ)
   「三つの泡」

【第2部】
ロシア民謡:  ヴァルガの舟曳き歌
M.ブランテル:  カチューシャ
A.ワルラーモフ:  赤いサラファン/ソリスト:オリガ・ポポヴァ(ソプラノ)
ロシア民謡:  カリンカ *バラライカ共演
    ソリスト :セルゲイ・ゴージン(テノール) 
ロシア民謡:  12人の盗賊/ソリスト:アレクサンドル・ヴェレスキー
ロシア民謡:  風はなかった/ソリスト:スヴェトラーナ・ニコラエヴァ(メゾ・ソプラノ)
ロシア民謡:  ステンカラージン *バラライカ共演
    ソリスト: アンドレイ・クルィジャノフスキー(バス)
ロシアの古いロマンス: 黒い瞳/ソリスト:エヴゲーニー・カプスチン(バリトン)
ロシア民謡:  行商人/ソリスト:ヴィタリー・セレブリャコフ(バリトン)


<アンコール>
ジプシーの古いロマンス:夕焼けではなく
ウクライナ民謡:若者たちよ、馬の鞍をはずせ

posted by JapanArts at 11:41 | 国立モスクワ合唱団 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月14日

モスクワ合唱団「東日本大震災の犠牲者の霊に捧げる」

国立モスクワ合唱団の11月17日と23日(東京オペラシティ)の公演では、一曲目にG.スヴィリードフの“合唱のためのコンチェルトより「哀歌」”を2011年3月11日の東日本大震災の犠牲者の霊に捧げるために歌います。
moscow_flyer.jpg

終演後には、合唱団の方々が募金箱を持ってロビーに出ていていただくことになり、その際にモスクワから小さなグッズをプレゼントに用意してくださいました。
合唱団と皆様のこころが、音楽を通じてつながりますように。



≪国立モスクワ合唱団≫
2011年11月17日(木)19時開演 東京オペラシティコンサートホール
曲目:
スヴィリードフ:合唱のためのコンチェルトより「哀歌」(3月の東日本大震災犠牲者に捧ぐ)
S.ラフマニノフ: 無伴奏合唱によるミサ曲「晩祷」抜粋
ギア・カンチェリ:アマオ・オミ−無意味な戦争 日本初演!
ロシア民謡

2011年11月23日(水・祝)14時開演 東京オペラシティコンサートホール
曲目:
スヴィリードフ: 合唱のためのコンツェルトより、「哀歌」
ロシア民謡
ウクライナ民謡
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」から、合唱「歌の翼に乗って飛び行け」


詳しい公演の情報こちら

posted by JapanArts at 20:04 | 国立モスクワ合唱団 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月11日

リハーサル・レポート[国立モスクワ合唱団]

東京公演を直前に控え、ミーニン率いる国立モスクワ合唱団がリハーサルを行いました。
moscow_photo.JPG
ミーニンの綿密で熱のこもったリハーサルが2時間続きました。
ミーニンと合唱団は終始歌ってはお互いに意見を出し合いながら進めていきます。
合唱団の一人一人はソリスト級の実力を持つ歌手ばかりなので、歌いだすと重厚な響きのとあまりの美しさに時を忘れてしまいました。リハーサルが終わる頃には身体の中が浄化されたような、そんな気持ちになります!

とにかく素晴らしいハーモニーに酔いしれました!これぞ、ロシアの合唱団!
お聴き逃しなく!



moscow_flyer.jpg≪国立モスクワ合唱団≫
2011年11月17日(木)19時開演 東京オペラシティコンサートホール
曲目:
スヴィリードフ:合唱のためのコンチェルトより「哀歌」(3月の東日本大震災犠牲者に捧ぐ)
S.ラフマニノフ: 無伴奏合唱によるミサ曲「晩祷」抜粋
ギア・カンチェリ:アマオ・オミ−無意味な戦争 日本初演!
ロシア民謡

2011年11月23日(水・祝)14時開演 東京オペラシティコンサートホール
曲目:
スヴィリードフ: 合唱のためのコンツェルトより、「哀歌」
ロシア民謡
ウクライナ民謡
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」から、合唱「歌の翼に乗って飛び行け」


詳しい公演の情報こちら

posted by JapanArts at 15:57 | 国立モスクワ合唱団 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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